リラクゼーションサロンといえば、オイルトリートメントを思い浮かべる方はとても多いと思います。
しかし、一言でオイルトリートメントといっても、種類は様々。
この記事では、オイルトリートメントとはどのような施術なのか、総まとめ的にご案内していきます。
オイルトリートメントとは
オイルトリートメントは、古来より多くの国々で心と身体の健康を保つための方法として用いられてきました。
トリートメントの方法は、オイルを直接素肌に塗布し、素手で優しく身体を流していくことで、血液やリンパのめぐりをスムーズにしていきます。
施術によって全身のハリもほぐれていくほか、手のひらの温もりを感じることで、心地よい安堵感が得られ、心身ともに深いリラクゼーションを味わうことができます。
使用されるオイルには、肌に優しいホホバオイルやスイートアーモンドオイル、グレープシードオイル、セサミオイルなどがあります。
これらのオイルは、それぞれ独特の特性や効果を持っており、皮膚への浸透も良いので、お肌もしっとりとした状態になります。
オイルトリートメントの起源に関しては、紀元前1800年頃のインド伝統の施術法、アーユルヴェーダにそのルーツがあるとされています。
アーユルヴェーダは、植物の力を活用した健康法として古くから知られており、その中で行われていたオイルを使ったトリートメントが、現代のオイルトリートメントの基盤になっているとされています。
オイルトリートメントとアロマトリートメントの違い
オイルトリートメントは、リフレクソロジーやリンパドレナージュ、アーユルヴェーダなど、様々な施術と組み合わせることができます。
特にエッセンシャルオイルを使用したトリートメントは、アロマトリートメントとして知られ、心身のバランスを整える効果も期待できるので人気です。
アロマトリートメントは、特定のエッセンシャルオイルをキャリアオイルで希釈して使用します。
このエッセンシャルオイルは、植物の花、葉、茎、樹皮などから抽出される香りの高いオイルで、その成分には様々な効能があります。
例えば、ラベンダーのエッセンシャルオイルは高いリラクゼーション効果を期待でき、ぐっすり眠りたい方やストレスをどうにかしたい方に効果的とされています。
また、ペパーミントは頭の重ダルさやお腹の不調、リフレッシュ効果があります。
ローズは、女性の調整機能のバランスを整えるとともに、気分を上げてくれる効果があると言われています。
キャリアオイルとして用いられるホホバオイルやスイートアーモンドオイルは、エッセンシャルオイルの成分を皮膚にスムーズに浸透させる役割を持っています。
この組み合わせにより、皮膚からエッセンシャルオイルの効能を最大限に取り入れることができます。
アロマトリートメントも古くから行われていた施術ですが、19世紀以降の現代社会の形成につれて再評価されるようになり、特に女性を中心に、日常のリラクゼーションや美容、健康のためのトリートメントとして愛用されています。
オイルトリートメントとリンパトリートメントの違い
オイルトリートメントとリンパトリートメントは、表面的には似たような施術方法に見えるかもしれませんが、その目的と特徴において大きな違いがあります。
オイルトリートメントは、その名の通り、オイルを主成分として使用します。
特にアロマオイルを使用する場合、それはアロマトリートメントとも呼ばれます。
アロマオイルは植物から抽出されるエッセンシャルオイルを基にしており、それぞれのオイルが持つ香りや効能を活用して、身体や心をリラクゼーション状態へと導いたり、不調の緩和を目指します。
トリートメントの際の手技や圧は、ソフトからハードまでさまざまですが、その主な目的はリラクゼーションや心身の癒しをもたらすことで共通しています。
一方、リンパトリートメントは、リンパのめぐりを本体あるべき状態へと戻すことを第一とする施術です。
私たちの身体にはリンパ系というシステムが存在しており、老廃物や不要な物質を体外に排出する役割を担っています。
しかし、日常のストレスや運動不足、生活習慣などによって、このリンパの流れが滞りがちになることがあります。
リンパトリートメントは、この滞ったリンパの流れを改善し、体内の老廃物の排出を促すことを目的として行う施術であり、身体の疲れや不調を和らげる効果を期待できます。
まとめ
リンパトリートメントでもアロマオイルを使用することもあるなど、オイルトリートメントとリンパトリートメントは混同しがちですが、施術の目的の違いを意識することで、それぞれの施術に特化した手技へと近付いていくことができます。
組み合わせるオイルやアロマによって付加価値も差別化できるため、こだわりを演出しやすいのもオイルトリートメント、アロマトリートメント、リンパトリートメントの魅力です。
セットメニューのメインに据えやすいため、いずれかを取り扱うことで複数のメニューをラインナップに追加できるなど、いくつものメリットを期待できますので、サロン運営には欠かせないメニューといえるでしょう。